【南邸/大分市】楽しかった家づくり、大好きな世界観を詰め込んだ自慢の我が家
南邸/大分市
(令和2年リフォーム施工・引き渡し)
リフォーム担当者
株式会社カワノ 不動産部営業課長 瀬口正美(二級建築士・宅地建物取引士・インテリアコーディネーター・既存住宅状況調査技術者・整理収納アドバイザー2級)
不動産担当者
株式会社カワノ 不動産部 山下考次郎(宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー)
以前、当ホームページ内のリノベーション施工実例としてもご紹介させていただいた、大分市下郡地区にある南邸。
こじんまりとした平家のお家で、庭には花も咲き、とても可愛らしい雰囲気。玄関にある「373(ミナミ)」の表札にも遊び心があふれています。
今回は「なぜ新築ではなく、中古物件を購入しリノベーションしたのか?」そのメリットなど、お話を聞かせていただきました。
中古物件を購入し、リノベーションすることになった経緯を教えてください
南さん:カワノさんが手がける新築の展示場の見学に行ったんです。その時接客してくれたのが、我が家の担当になってくれた瀬口さんでした。
家の話になり「もし家を買うなら新築で、ここのエリアがいい、予算的にはこのぐらいで…」とおおよその希望を伝えました。
でもその条件ではなかなか厳しいね…という話になって、それなら中古物件を購入してリノベーションするという選択肢もありますよ、と瀬口さんが親切に教えてくれたんです。
シングルマザーなので、当初は、私がローンを組めるうちに小ちゃなお家が持てたらいいな…くらいしか思ってなかったんです。でもお話していくうち瀬口マジックにかかって、あれよあれよと家を購入する流れに話が進んでいきました(笑)。
物件が決まり、デザインも決まりといろんな工程を過ごしていく中で、どんどん家づくりの楽しさにハマっていきましたね。
物件の選定は、条件を希望していたのですか?
南さん:津波や水害、災害のリスクができるだけ少ないエリアを希望しました。
ー物件選びからカワノにお願いしたんですね
南さん:はい、中古住宅の物件探しからカワノさんにお願いしました。
何軒かピックアップしていただいた家を見にいきました。西大分方面や、けやき台などの家を見に行きましたけど、希望している地域からは離れていたので断念しました。
ーこの物件は、すぐに決まったんですか?
山下:一見、昔ながらの平家なので、もしかしたらリノベーションして住むというイメージがつきにくい家だったのかもしれませんね。
でも、担当の瀬口と耐震などの検査に入って「これはいいね、大丈夫だね」という話になり、すぐに南さんに提案しました。平屋は屋根が重くないので、二階建ての建物と比べると建物全体の劣化が比較的少ないんです。
南さん:瀬口さんがこの物件を「南さんのためにある家ですよ」って提案してくれて。家を見た時すでに瀬口さんの中でイメージができてたのかもしれませんね。
その後「この家だったら、こんな感じの家にできますよ」というデザインを起こして持ってきてくれましたが、私たちの生活スタイルや、好きなものなどたくさん話しを聞いてくれ、私の好みを考慮しながらたくさんのアドバイスをいただきました。
山下:当初、南さんから伺っていたリノベーションの予算が500万円だったんです。それも踏まえて瀬口がプランを立てました。当初よりも結構予算オーバーしてしまったと話していましたが、南さんの希望にできるだけ添える形で、歩み寄りながらプランを作っていました。
南さん:いきなり予算オーバーの数字を見せられたらちょっと驚くと思うんですけど、そのあたりは瀬口さんの誘導が上手で(笑)「これをこうしたら少しコストはアップするね」とか、逆に「こういう素材を使うとコストは抑えられるね」とか、納得いくまで細かくきちんと説明してくれるので安心でした。
こんな家が欲しい!みたいな要望はありましたか?
南さん:それもざっくりでした。
2人それぞれの部屋、座敷は不要、子どもが出かける際に必ず私の目に触れる動線にしてほしい…みたいなそんなざっくりした要望は伝えましたが、具体的なものは特になかったです。主に瀬口さんが提案してくれるプランやデザインを元に、一緒に作り上げていった感じですね。
ーお互いのアイデアが形になっていったんですね
南さん:そうですね。その過程がすごく楽しかったですね。インターネットでいろいろ調べて「これを使いたい・これ可愛い・こんな雰囲気にしたい」と素敵なアイデアを見つけたら、その都度瀬口さんにメールして、その都度そんなわがままを問い入れてもらいました。
もともと雑貨やインテリアが大好きで、映画「アメリ」やディズニーの世界観がすごく好きだったので、そんな感じにしたいなって。でも最初からイメージがあったわけではなくて、打ち合わを重ねながら、自分の好きなものに気づいていった感じでした。
ー部屋の壁の色を変えていたり、とてもオシャレな空間ですがこれは南さんのアイデアですか?
南さん:当初はクロスを貼る予定だったんですが、見学会に行った時に見た漆喰がいいなと思っていて漆喰の壁にすることにしたんです。
漆喰を塗ってくださる職人さんが「ここの色を変えてみてもいい?」と提案してくれ、壁の色を場所によって色分けすることに。色見本を見せてくれたので、その中から好きな色を選びました。
途中で「これ作りたい」とか「ここをこうしたい」とか、そんなワガママにも職人さんたちは対応してくれました。みんなワクワクしながら作ってくれて、チームカワノは素晴らしいと感じました。
今回、新築ではなく、中古住宅を選択した理由は?
南さん:希望のエリアで新築を建てるとなると予算もかかるし、自分が買うには無理があるな…という理由が一番大きかったですね。
新築でコストを抑えようとすると、壁が薄くなったり、建材や建物自体にも何らかの不安が出てくるな…というイメージもあったので、それなら中古でリフォームするのもいいかなって。
前住んでいたアパートも広くて快適だったんですけど、毎月家賃を払い続けるんだったら買ってもいいなと、ずっと思っていたんです。
補助金制度も活用したようですね
山下:大分市住宅耐震化総合支援事業(※1)の補助金(80万円)と、次世代住宅ポイント制度(※2)を利用しました。
※1…昭和56年以前の木造戸建て住宅に対して、国の補助制度を活用し耐震化の促進を行っている補助金制度
※2…一定の性能の新築住宅を購入された方や、性能要件が満たされたリフォームをされた方にさまざまな商品と交換できるポイントを発行する制度)
南さん:補助金などの利用に関しては、カワノさんから「こんな補助金が利用できるよ」と教えてくれて、どんどん先に動いてくれました。次世代住宅ポイントで獲得したポイントで、お肉をいただき、瀬口さんと佐藤さんへプレゼントさせてもらいました(笑)
耐震や性能アップは、どのような内容で行いましたか?
山下:南さんの了承を得て、決済前に耐震改修工事を行いました。
まずは屋根を葺き替え、屋根を軽量化しました。基礎の傷みがひどかった部分を補修し、壁の量を増やして家全体のバランスを取り、耐震性能を上げました。あとは断熱材や二重サッシを入れて家の性能をアップしました。
ー耐震に関する不安がなくなるのは嬉しいですね
南さん:そもそも災害が気になって地域などを選んでいたので、地震に強い家に生まれ変わってたのは嬉しいです。安心して暮らせますね。
ー天井も高くで解放感たっぷりで、梁もいい雰囲気です
南さん:この小屋組み(天井の梁)はもともとこの家にあったものを活かしてくれました。
解体の時、とてもいい雰囲気の梁が出てきたので、これを生かしますか?と提案をいただきました。私が選んだ照明も映えるし、天井の高さも上がり、開放感のあるいい雰囲気の空間で気に入っています。
ーこの人気校区で、一軒家をその金額で購入できたってすごいですね
山下:物件も巡り合わせですからね。
南さん:そうですよね。カワノさんの家の展示会の見学に行って、瀬口さんに出会っていなければ、今もずっとアパートに暮らしているかもしれません。
家づくりを心から楽し出る様子が伺えますが、息子さんはそんなお母さんを見てどうでしたか?
息子さん:母はすごく楽しそうでした。家の打ち合わせでカワノさんに伺った時は、僕は宿題をしながら、家を作る過程を見せてもらいました。
こんなものにこれだけのお金がかかるんだとか、普段見ることのできないことを知ることができて、とても勉強になりました。
南さん:そうなんです。どうせなら、家づくりの過程を見せておくと勉強になるかなと思って。これだけのお金がかかるんだよということも含めて、ね(笑)
カワノに依頼して良かったと思うところは?
南さん:私、モデルルームみたいな感じの家にはしたくなかったんです。だから、今のこの家はすごく住んでて楽しい!
私の好きなものをどんどん取り入れてもらって、好きなものに囲まれたシンプルな今の暮らしをとても気に入っています。それを形にしてくれたカワノさんに感謝ですね。
取材を終えて
まるでおしゃれなカフェか、センスのいい雑貨屋さんに来たような南邸。テレットストーブや古いオルガン、アンティークの家具など、好きなものに囲まれたとても素敵なお宅でした。
暮らしにテーマがあると、それに添うように暮らしが始まります。そのテーマに添って新しい暮らしが始まった南邸は「住む人が家を創る・家が人を創る」ということを教えてくれた気がします。
カワノ、職人、施工主が共に住まいづくりを楽しみながら、夢だった暮らしを形にしたという、まさにリノベーション成功例のお手本のようでした。